はせがわくんきらいや

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    先日、会議でお会いした先生に、森永ヒ素ミルク中毒事件の世代だ、

    というお話を聞きました。

     

    当時、母乳が出ても、ミルクで赤ちゃんを育てるのがトレンドみたいなところがあり、

    その先生のお母さまも、森永の粉ミルクを飲ませようとしたところ、

    おばあさまが「母乳に勝るものはないのだから、母乳にしなさい」とおっしゃり、

    森永の粉ミルクをお店に返却したそうです。

     

    その後、森永の粉ミルクを飲んだ子どもたちは、

    ヒ素の摂取による中毒症状(神経障害、臓器障害など)が出て、

    大きな社会問題となりました。

     

    先生はもちろん、お母さまも、おばあさまの行動に感謝し、

    危機一髪で逃れたことを、一生忘れないとおっしゃいます。

     

    現に、先生の同級生には、森永の粉ミルクでヒ素中毒になり、

    脳性まひや歩行困難な方が、何人もいたそうです。

     

    現在、この先生は、大学で公衆栄養学を教えられており、

    新入生の最初の授業では、必ずこの事件のことを話し、

    食の安全について講義されるそうです。


    私が、森永ヒ素ミルク事件を知ったのは、

    長谷川集平の「はせがわくんきらいや」という絵本を読んだことでした。

    (今は絶版になっているようです)

     

    確か、高校生くらいだったと思いますが、ファンタスティックでない内容と、

    モノクロの絵に、大きな衝撃を受け、

    森永ヒ素ミルク事件について、いろいろ調べた記憶があります。

     

    昭和30年代は高度成長期で、生産性が最優先され、食の安全・安心が、

    ないがしろにされていたのですね。

     

    このようなことが二度と起こらないように、

    食にかかわる仕事をしている者として、

    少しでも役に立つようなことをしていきたいと思います。

     

     

     

     


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